今回は癌(以下ガンと表記)についてです。
私は身内にガンになった人がいるわけでもありませんが、以前から何故かガンに強い関心があり、色々と関連書籍を読んでみたことがあります。
残念ながら現代の医学ではまだガンを治癒させることができません。
手術や抗がん剤でガンが治る場合がありますが、同じ条件で、もしそれらの治療をしなかったらどうなっていたか、という検証ができないので、手術のおかげで治ったのかどうかは証明できていないのが現状です。
手術や抗がん剤に否定的なのがガン放置療法を推奨する近藤誠医師です。
私は近藤さんの本を数冊読みましたが、ガンの標準治療(手術、抗ガン剤、放射線)に関しては大体近藤さんの主張は正しいと思っています。
近藤理論に反論する書籍も読みましたが、近藤さんのほうが説得力があると感じます。
以前NHKで膀胱がんを発症した立花隆さんが、自身のガンに向き合うドキュメントを放送しましたが、私は立花さんのような研究熱心な人がガンの治療方法をどう選択するかということにとても興味がありました。
立花さんは普通に手術でガンを摘出し、その後の経過は良好のようですが、再発しても抗ガン剤治療は行わないと言っています。
その理由は以下の記事を参照してください。
⇒抗がん剤の問題点(立花隆氏の見解)
この記事に書いてある通り、立花さんは抗がん剤の効果について、近藤理論を医師の雑談を聞いて信じるようになっています。
もし私がガンになった場合、やっぱり抗がん剤は使いません。
手術に関しては、痛みや臓器不全が起こったら行う可能性がありますが、ただガンがあるというだけで症状が無ければやらないでしょう。
実際に末期ガンと言われ、乳がんを放置した吉野実香さんという方は15年以上経った今でも元気です。
健康よりも利益が優先されてしまう傾向
ガン治療には病院や製薬会社の思惑が大きく絡んでいます。
例えばもし私が外科医としてガン治療に関わっていたとすれば、ガンが何故発生するのかということを考えるより、手術のテクニックを向上させるとか、よりよい機材は何なのか考える、ということに時間を使うと思います。
ガンは放置したほうがいい、などと言われたら自分の仕事を奪われてしまうと感じる可能性は高いと思います。
病院経営者だとしたら、ガン患者に対して手術や抗がん剤治療を行うことは大きな利益が見込めるので、「ガン治療」は優良商品だと考えるでしょう。
放置したほうがいいとなれば、それらの利益は見込めなくなる上にガン検診も必要なくなるので、ガンで病院に来る人は大幅に減るでしょう。
ガン関連の健康食品や怪しい代替療法、ガン保険などで稼ぐこともできなくなってしまいます。
ですから資本主義経済という観点から見れば、ガンは必要悪と言っていいかもしれません。
企業はスポンサーでもあるので、テレビなどのマスコミはガン治療で助かった人は沢山取り上げますが、無治療や自然療法で治った例(こちらも沢山いるはずですが)が取り上げられることはほとんどありません。
私は放置療法がいいと思っているわけではありません。標準治療(特に抗がん剤や臓器の摘出)をするぐらいなら放置したほうがいいという考えです。
目先のガンを無くすことを考えるのではなく、ガンを発生させる体質を改善させることがガン治療の本質だと私は思います。
ガン治療に関しては現時点では正解というものがないので、後は個人の考え次第ということになりますが、「情報操作されているかもしれない」ということを考慮して情報を取捨選択する必要があると思います。
ガンになる原因
ガンは正常な細胞が変異を起こすことで発生します。
ガンの標準治療では、なぜガンが発生したのか、ということについてはほとんど考えません。
どこかのタイミングで正常な細胞を変異させるような不自然なことが体に起こったとすれば、以下のことが考えられると思います。
・経口的に発ガン性物質を長期的あるいは大量に摂取した(食品添加物、砂糖や小麦粉などの精製した糖質、加工食品、アルコール、加工肉、遺伝子組み換え食品、等)
・経気的に発ガン性物質を長期的あるいは大量に摂取した(タバコ、大気汚染、シックハウスや化学塗料、アスベストのような粉塵、殺虫剤、等)
・経皮的に発ガン性物質を長期的あるいは大量に摂取した(強い紫外線、放射能、化粧品・シャンプー・歯磨き粉等の界面活性剤、等)
私達が日常食べているお菓子、ジュース、加工食品や使っている化粧品・スキンケア用品などに発がんの疑いがあるものが含まれているとすれば、ガンになる人がこれだけ増えているのも納得できます。
尚、小児ガンに関しては母親の出産前の生活習慣が大きく影響すると思われます。
このような発がん性物質の疑いがあるものを規制すれば多くの企業がダメージを受けてしまうので、これらの危険性がテレビなどで取り上げられる機会はとても少ないといえます。
また、個人の体質も大きく影響します。
タバコをいくら吸ってもガンにならない人もいるし、何を食べても平気な人は平気です。
ガンの治療
ガンの原因から治療法を考えれば、まずはストレスのかかる生活や食生活、環境について見直しを行うことが最優先だと思います。
これらを改善し、それでも、臓器等に負荷がかかるようなら手術を考えるべきではないでしょうか。
体にメスを入れることや麻酔を使うことは体に大きな負荷がかかり免疫力は大きく低下します。
私は免疫力を最大限に発揮させて体を治したいと考えるので、免疫力を落とさない治療法が望ましいと思います。
上で紹介した吉野実香さんの本を読むと、ガンが乳房を食い破って外に出てくるという普通の人ならもうダメだと思う状態になっても、それが命を脅かすわけではないということが分かります。
マスコミ等に植えつけられたガンへの恐怖心があるので、普通の人が吉野さんのような状態になったら手術で取ってしまいたいと思うのは仕方がないことでしょう。
しかし、ガンを切ったから治るというわけではなく、切らなくても害があるとは限らないことは知っておく必要があると思います。
不公平な代替治療
代替治療といっても怪しいものも含め色々あるので一括りにはできませんが、単純に標準治療と成果を比べることはできません。
というのも、多くの場合、人はガンになれば病院に行き、ガイドラインに沿った治療を受けるからです。
そして、手術や抗がん剤でボロボロになり医者から匙を投げられた患者は、次に代替治療に救いを求めるというパターンが多くなります。
代替治療を行う立場からすれば、標準治療を行う前に来てくれれば治せたかもしれないのに、という思いに駆られても不思議はないでしょう。
抗ガンん剤は使用前に勉強が必要
抗がん剤の使用は特に慎重になる必要があります。
お金がかかる上に副作用が強く、最悪、お金を失い苦しい思いをした末に副作用で死んでしまう可能性があるからです。
薬を提供する側は儲かるので、良心に欠ける医者なら安易に勧めてくる可能性もあります。
自身のガンにどのくらい抗がん剤が有効なのかどうかを自分あるいは身内の人はよく調べてから行うべきです。
ガンになった仙人
ここでいう仙人というのは、以前も紹介した津留晃一さんという方です。
⇒「鏡の法則」と津留晃一さんの考え
津留さんはコンピューターソフトの会社を経営する社長さんでしたが、バブル崩壊から会社が倒産し、絶望した末に、スピリチュアルに目覚めたという経歴を持っています。
その後はカウンセリングのような仕事に従事し、その経験を基に本を何冊か出しています。
著書を読んで私は、この考え方ができれば仙人だ、と思ったものです。
なので、津留さんを仙人だと勝手に思っているわけですが、津留さんはその後ガンを発症し、50代という若さで亡くなっています。
狼狽する仙人
すべてを悟ったかのように見えた津留さんでしたが、さすがに自身にガンが発症したときは狼狽しています。
セッションの予定を入れ過ぎて気付かぬうちにストレスが溜まりガンになったのではないか、と津留さんは考えます。
津留さんは治療を拒否し、瞑想などを行いガンを治癒させようとします。
この辺りの考え方は膵臓がんで他界したスティーブ・ジョブスと似ています。
スティーブ・ジョブスも手術や抗がん剤治療を拒否し、東洋医学などに救いを求めました。
ヨガのマスターからヒーリングを受ける
相川圭子さんはインドで修業し、日本人としてはもちろん女性として初めてインドでサマディといわれる最高の境地に達し、インドでヨグマタという尊称を送られました。
このことは、当時日本でもテレビや新聞などで大きく報道され話題となりました。
とりわけ最後の修行は、土の中に埋められ、空気の無い状態で仮死状態になって3日以上過ごさなくてはならず、多くの人が掘り起こしたときに死んでいるという超過酷なものです。
これに無事生還した相川さんは真のマスターとして本場インドで認められたのでした。
このヨグマタ相川圭子さんと交流のあった津留さんは、特別に相川さんからヒーリングを受けたり、ヨガを一緒にやったりしてガンの治癒を目指します。
本来ヨグマタから直接教えを受けるには高額な料金がかかりますが、病気でお金を払うのは大変だろうと相川さんは津留さんにお金のことは気にしなくていいと伝えます。
ヨグマタは直接ヒーリングを行うほか、遠隔ヒーリングも行いました。
このように最高のスピリチュアル・ヒーリングを施された津留さんでしたが、ガンは容赦なく増殖、そして脳に転移し、思考力を失った津留さんは執筆もできなくなり、最後は子供のような人格となり自分の子供と一緒に遊んでいたといいます。
人間には限界がある
人間は例え悟りを開いたとしても肉体を持つ以上、必ず滅びゆく存在です。
津留さんのガンはまさに運命には勝てない、ということを示唆しています。
現時点では標準治療でもスピリチュアル的な方法でも寿命として発生したガンは治すことができないのだと思います。
私はガンという病気は「命は限りあるもの」ということを考えさせるための側面を持っていると思います。
ガンになって初めて自分の死を意識し、残された人生でやるべきことを考えるようになったという人は少なくないでしょう。
津留さんももしかしたら「俺は悟った」という慢心があったかもしれません。だとしたら、最後に究極の試練を体験した可能性もあります。
津留さんは闘病中に「自分はガンでも幸せだ」と語っています。この言葉は真の悟りの境地から発せられたものなのかもしれません。
