外向的・内向的な性格 ユングのタイプ論から見る小説家や芸人の個性

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ユング(カール・グスタフ・ユング)は、人は誰でも自分の中に外向的な側面と、内向的な側面の両方を持っていると述べています。

外向的というのは関心や態度が外側の事象や人に向けられ、内向的だと関心は内側の事象に重点があるとしています。

どちらかの側面が強く表に表れていると、外向的又は内向的な人と他人から判断されることがあります。

外向的な人の行動基準は、周りで起こっていることや、行動している人に対して反応することなので、集団の中ではとても自然な振る舞いになります。

一方内向的な人の行動基準は、自分の内面というフィルターを通すので、持っている個性によって、周りとの行動にズレが生じやすくなります。

対人恐怖症やコミュ障になる人の多くは内向的側面が強い人でしょう。

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外向的な人と内向的な人

河合隼雄さんの「ユング心理学入門」においても、「タイプ」にて外向的、内向的な人の特徴として、以下のように述べられています。

新しい場面に入るときの行動によって、両者の相違が特徴的に出てくる。
こういった場合、外向型のひとはつねに適当に行動できるのに対し、内向型のひとはどこか、ぎこちない感じがつきまとう。

外向型のひとは、それほど深く考えないのに、適当に話しかけ、適当に黙り、まるでその場面に前からずっといたかのように、全体の中にとけ込んでふるまうことができる。

内向型のひとは、当惑を感じ、こんなことをいっては笑われるかもしれぬと思って黙り、ときには、「こんなときは、にぎやかにしなければならない」などという考えにとらわれて、馬鹿げた行為をしてしまって、あとで一人後悔してみたりする。

外向的な作家の苦労

外向的な人というのは、外界に対して適応力が高いものの、悪く言えば無個性になりやすく、個性が要求されるような創作活動には、あまり向いていないと言えるかもしれません。

鈴木光司さんの場合

貞子で有名な「リング」というホラー映画がかつて大ヒットしましたが、原作者の鈴木光司さんは外向的な側面が強い人です。

鈴木さんは文章を書くことが好きで、早くから小説家志望でしたが、太宰治や三島由紀夫のような内面の葛藤が自分の中には無く、そのような私小説は自分には書けないと考えました。

そこでいかに人に恐怖感を感じさせるか、というポイントに集中し、自分の内面というフィルターを通さずに「リング」という小説を書き上げ、成功したそうです。

対照的な村上龍さんと村上春樹さん

同じ村上姓で同年代の2人は比較されることも多く、性格も対照的で面白いです。

村上龍さんは、度々テレビに出演し、持論を述べたりするなど、外向的側面が強い人と言えるでしょう。

一方村上春樹さんは、滅多に表舞台に姿を現さず、エッセイ等においても、自分の内面に関して直接語ることを避けているように感じます。
作品は内面を象徴化したストーリーがほとんどを占めていると言ってよいでしょう。

村上春樹さんが自分の内面から泉のようにストーリーが湧いてくるような感じがするのに比べ、村上龍さんの方は題材を外側からかき集めている印象を受けます。

龍さんのデビュー作、「限りなく透明に近いブルー」は、自分の内面を投影した作品性の強い小説で芥川賞を受賞しました。

しかしその後の作品は(あまり読んでいないのですが)、外側の事象と自分の内面を融合させている印象を受けたり、内面のフィルターをほとんど通していないような印象を受けます。

内向的・外向的なお笑い芸人の特徴

内向型の芸人は、テレビカメラの前では、まさに、こんな時には賑やかにしないといけないと考え、とても破天荒にふるまったり、とんでもない発言をしますが、私生活では静かな人が多いといいます。

ナインティナインの岡村さんなどはその典型のようです。
一時期体調を崩し(うつ病?)、長期休養を余儀なくされました。

一方外向的特性の強い芸人は、番組の司会進行を任されることも多く、誰とでも仲良く話し、私生活でも特に普段と大きく異なることはないようです。
典型例としては明石家さんまさんのような人です。

明石家さんまの不安遺伝子(セロトニントランスポーター遺伝子)について
ネットで検索していて偶然見つけたのですが、元旦に放送された「さんタク」という番組で、明石家さんまさんとSMAPの木村拓哉さんが、遺伝子検査を受けるという企画がありました。 以前「不安遺伝子(セロトニントランスポーター遺伝子)」について...

内向的な特性を生かす

内向型の側面が強い人は、創作活動や、そのような要素を含む職業が向いていると言えそうです。

コミュニケーションにとらわれず、自分の内面と向き合えるようなことをしているときに、長所がはっきり出てくるでしょう。

また外側の事象やデータなどを、内面で分析することなども、向いているかもしれません。

販売や接客などは、外向型特性の強い職業ですが、仮に内向型の人がそのような職業に就いた場合、趣味で創作活動を行うなどすると、心のバランスを取りやすいと思われます。

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